今季の開幕前にこんなネタを書きました。
そこに今の状況を反映するとこんな感じになります。
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添乗員の、これに乗り換えれば早く京都に着けますという言葉に戸惑いながらも乗り換えてみたところ、ちょっと走り出しただけですごく乗り心地が悪いと感じた。
しかも、今まで乗っていたのがスピードはあんまり速くないものの世界的にも最新の技術をふんだんに使用した車両だったのに対し、今度のは様々な動作を自動制御する装置すらほとんど入っていない10年前の古臭い車両だった。
そしてしばらく走って気が付いたのだが、この車両はどうも鉄道ですらなく大型バスらしい。その証拠に、ときどき信じられないほどの急カーブを左右にふらつきながら走っている。鉄道ならばこれほどの屈曲はないはずだ。
車窓には山が見えてきた。
どうやらこのバスのドライバーは運転が下手なばかりか極度の方向音痴らしい。川沿いを走っているからどうやら天竜川を遡っているようだ。京都へ行くんじゃなかったのか?
やはり同じようにそう思った人たちが休憩でバスが停まるたびに続々と降りてゆく。そうして空席が目立つようになったバスだが添乗員は全然気にもしていない。まだ乗っている人たちもそろそろ諦めの境地で、とりあえず飯田あたりで一泊してあらためて京都を目指したほうがいいんじゃないかと言う人が出始めた。
しかし添乗員はあくまで京都に向かっているんだと言い張っている。そのうち、添乗員の中で内輪もめが発生してそのうちの1人がバスの外に追い出されてしまった。そんな最中でもドライバーは何か訳のわからないことを口走りながら運転している。
やがてバスは断崖絶壁の縁に出る。
なのにドライバーは適当に走るもんだから、ついにそこで4輪のうちの1輪を脱輪してしまった。このままでは崖の下に落ちるのも時間の問題だろう。進退窮まった添乗員はついにドライバーを車外に放り出し、車内にいる人間から代わりのドライバーを探す。
ところが大型免許を持っている人はほとんどおらず、やっと探し出したのが大型免許は持っているものの大型バスの運転の経験はほとんどないスクールバス専門のドライバーだった。
添乗員もやっと軌道修正して飯田を目指すと明言した。
さてスクールバスのドライバーは果たして皆を無事に飯田の街まで送り届けることができるのだろうか。
なお、崖の下とは比喩でありJ2を貶める意図はまったくありませんので念のため。
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