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2012/06/04

愛があれば大丈夫

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6月2日(土)、フクアリへジェフ千葉vsFC岐阜のゲームを見に行ってきました。以下、そのレポートです。

 
のっけからなんですが、
 

千葉遠すぎ。
 

秋葉原、錦糸町で乗り換えて千葉まで約2時間強。そこでさらに外房・東金線直通の成東行きに乗り換えて2駅、やっとのことで蘇我に着きました。直通電車はないしクルマだとどこ通っても混んでるし、ホント埼玉から千葉って行きにくい。

実はフクアリは初めてなので、今さらながら駅周辺の写真を撮ってみる。

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ワタシがJ2のあちこちのスタに出没するようになってから、ずっとフクアリ来訪は懸案だったのですが、なぜかここ、早い時間のキックオフがほとんどなく、ナイトゲーム以外でもだいたい16時なんですよね。

ウチからだと北関東3県のスタの方が時間的にも近くキックオフも早いパターンが多かったので、今までフクアリには足が向きませんでした。
 

フクアリ名物だと聞いていたサマナラのナンカレーを買って入場します。

アウェイ側だとルーだけしか売らないとか、いやナンだけしか売らないとかいう様々な噂もあったので、外の屋台村で買ってから入ったのですが、なんのなんの、アウェイ側にはそもそもカレー屋自体影も形もないのでした。

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それにしてもナンデカすぎ。
 

岐阜のエリアはアウェイサイドスタンドのメイン寄り。だいたい3分の7くらいを区切ったくらいでしょうか(わかりにくい)。正直なところそれでもかなり余るような感じですが、コアサポの方たちは1階のゴールエリア付近に集結していました。

とりあえずコアサポさんの真上あたりの2階席を確保(といっても好きな場所に座れるのだが)してから、ぐん、さんにご挨拶。話をし始めて間もなくコアサポの方々の打ち合わせが始まるとのことですぐに自席に戻りました。

門外漢が集中を邪魔しては申し訳ないですもんね。

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GKがアップに出てくるなりコールが始まりました。ほぼ同じタイミングでジェフのGKも出てきたので、ホームゴール裏からもコールが始まります。さすがにホームだけあってかなりの大声です。しかし、岐阜側も負けていません。向こう側から聞いたらたぶんたいした音声にはなっていないんでしょうがあんまり問題ありません。選手を鼓舞できればいいんですから。

そう思ってたら、アップに出てきたフィールドプレーヤーが、1人1人自分のコールの時にゴール裏に向かってお辞儀をしたり手を上げたりしています。ちゃんとピッチには声が届いてるんだぜ。

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やがてスタメンがアナウンスされましたが、ジェフのメンツを聞いて正直少しあーあと思いました。

深井、山口智といったJ1での経験も実績も申し分のないベテラン、藤田、田中佑とそれぞれ強力な武器を持った攻撃陣、兵働、佐藤健太郎の攻守に絡める堅実な中盤、しかもサブにいるのが飛び道具のオーロイとか。ぶっちゃけネームバリューで対抗できるのは服部くらいでしょうか。しかしその服部にしてももう38歳。さすがに峠を過ぎている感は否めません。

前節甲府に0-3で完敗したゲームを思い浮かべて、少し厳しいかなぁという印象を抱いてしまったのでした。

しかしもちろん、ゴール裏はそんなことは関係なく、ひたすら選手やチームのチャントを大声で叫び続けています。

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キックオフ直後に少し押し込んだ後は、やはり予想通りこちらサイドに押し込まれる展開になりました。シュートを打たれることも数回。しかし選手たちは身体を張って守ります。それに対し大声で声援を送る岐阜のゴール裏。

うまくボールをカットしたときはその選手名のコール。しかし逆にそれがうまく行かず相手を倒してファールになってしまったときも即座に(むしろ成功したときよりもすばやく)その選手の名をコール。カウンターで抜け出たりいいクロスを上げたりしたときにはもちろん言うまでもなくその選手のコール。

そんなのどこのチームでもやってるじゃんと言われればそうなのかもしれませんが、ワタシにはここまで忠実にそのロジックをトレースしているところを見た記憶があまりありません。
 

そんな中前半36分、ようやく得たコーナーキックから、リ・ハンジェが相手のクリアボールをシュート。枠に飛んだ強烈な弾道をジェフのGK岡本ははじくのが精一杯。そのこぼれ球に佐藤洸一がつめてゴール。岐阜が千載一遇のチャンスを物にしました。
 

湧き上がるゴール裏、と書きたいところなのですが実はワタシはその様子を見ていないのです。ワタシ自身も飛び上がって喜んでいたもんですから。
 

喜びもひと段落してリスタートのとき、コールリーダーが大声でこう言いました。

「さあここから締めていこう!」

そう相手は強豪、ここで気を抜いたら絶対やられる、恐らくその場にいた岐阜の関係者全員がそう思ったんじゃないでしょうか。

その甲斐もあってか、前半はなんとかそのまま終わりました。

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後半からジェフは佐藤勇人を投入してさらに中盤の支配を高め試合を制圧しにきました。えーサブに勇人までいたのかよって感じです。岐阜の選手の疲れもあってか、ボールの支配率は圧倒的にジェフ。

この日までジェフは6連勝。後で知ったのですが、1時からの試合で京都が引き分けたのでこの試合に勝てば首位浮上だったそうですね。最下位相手にこのまま負けられるか、そういう意思の表れということなんでしょう。前半以上にジェフのハーフコートゲームの様相を呈してきました。その圧力に耐え切れずあえなく撃沈というパターンは今までの岐阜のゲームで幾度か見てきましたが、今日はちょっと違うようです。

ギリギリのところで身体を寄せ枠へ打たせない。こぼれ球には必死で突っ込んで相手より先に触る。たとえ打たれてもGKの野田恭平がビッグセーブ。とにかくひたすら全員が粘り強く戦っています。
 

その中心になっているのが、服部、リ・ハンジェのベテランのボランチコンビでした。

とりわけ服部は守備だけではなく、一転カウンターのチャンスと見るや前へ展開してからスペースに走りこむこと二度三度。『攻守に獅子奮迅の大活躍』というと陳腐な表現ですが、この日の服部はそれ以外の形容詞が見当たらないほどの凄い運動量だったと思います。峠を過ぎているなんて思ってごめんなさい。 

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岐阜の思わぬ頑張りの前に状況が打開できない千葉は、さらに米倉、オーロイの攻撃的な選手を投入してきます。GK以外にはFWの佐藤とCBの関田くらいしか高い選手のいない岐阜に対してオーロイは無敵でした。次々と放り込まれるハイボールにことごとく競り勝つオーロイ。

しかし何故かゴール前の落としに徹しまったくシュートを打ってきません。そういう戦術だ、といえばそうなのかもしれませんが、全然競り勝てていなかった岐阜にとってはシュートを打ってこられた方が絶対に嫌だったろうと思います。

ただ、そんなオーロイに競りにいこうと何度も何度も背後から先にジャンプをしかけるCBの田中秀人(身長178cm)を見ていたらちょっと胸が熱くなってきました。

後半ロスタイム、そんな田中がオウンゴールでネットを揺らしてしまいます。
 

うわあああ、ここまで頑張ったのにくっそー。
 

そう思ってふとバックスタンドの副審を見てみたら旗が上がっています。なんとオフサイド。
 

うおっマジっすか?
 

そしてロスタイム4分を耐え抜き、主審のタイムアップの笛が鳴り響いたその瞬間、ピッチ上に倒れこんだのは岐阜の選手たちでした。

弾けるゴール裏、と書きたいところなのですが実はワタシはその様子を見ていないのです。ワタシ自身も飛び上がって喜んでいたもんですから。その時ちょっと涙が出てたかもしれません。
 

すぐ1階に下り、ぐん、さんと抱き合います。内容より結果が欲しい、そうおっしゃっていた願いがこの上ないかたちで実現され感無量のご様子。

他のサポの皆さんも狂喜乱舞でチャントを歌っています。

♪さとうこーいちオーレー

ついついワタシも大声で歌って声をからしてしまったのでした。

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当日にも書いたけれど、この岐阜の勝利に対しケチをつけようと思えば簡単でしょう。得点はコーナーキック崩れの1点だけだし、結局コーナーキックもそれ1本しか取れませんでした。あとはひたすら守って勝っただけのつまらない試合。そういう解釈をする人もいるでしょうしそれが正論なのかもしれません。

しかし、ワタシは間違いなく岐阜の選手たちの頑張りに感動したし、素晴らしいゲームだったと感じています。昔ここに、何かしら『いいもんを見た』と思わせてくれるのがプロのサッカー選手と書いた覚えがありますが、そういう意味では、この日の岐阜の選手は全員がプロフェッショナルでした。

ウチへ帰ってからスカパーで見たダイジェストで平ちゃんが『岐阜の選手の最後の頑張りは感動的でありました。』とコメントした時は我が意を得たりと思いました。今までもワタシの中では平ちゃんがサッカー好き芸能人の最高位でしたが、さらに昇格して殿堂入りとなりました。平ちゃん最高や。○○○なんて最初っからいらんかったや。
 

あと、岐阜のコアサポの皆さんは、ワタシが先週ここに書いた通り、あらん限りの声をはりあげて最後まで選手を鼓舞し続けた『真の漢たち』で間違いなかったことを報告しておきます。
 

数日前の前振りのエントリにも書いた通り、FC岐阜は現在非常に厳しい状況に置かれています。例えばこの日の1勝がそれを劇的に好転させることは、残念ながらないでしょう。

しかし、こんな『ああ見に来て良かった』と感じさせるゲームを続けていけば、決して道は暗くないとも思うのですよ。

前節で完敗した甲府にしたって、今季J1で台風の目的な存在になっている鳥栖にしたって、厳しい状況を乗り越えてここまで来たわけですから、岐阜がそうならないと誰が断言できましょう。
 

それに、何よりあのチーム愛溢れる素晴らしいサポの方々がいる限り絶対に大丈夫、ワタシはそう思うのです。

愛や情熱だけでメシは食えないかもしれませんが、愛や情熱があれば世の中案外なんとかなるもんです。

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コメント

よいお話を聞かせていただきました。愛と情熱はもちろん体力もありそうですし、何よりもCK崩れの1点でジェフに勝ちきる運もあるようですから、にゃんた2号様のおっしゃる通り何とかなると思います。

岐阜の皆様、頑張ってください!

投稿: アニヲタの女 | 2012/06/05 01:32

あ、そうそう、おっしゃるとおり最後まで跳ねきる体力もありましたね。

なかなか関東からじゃおいそれと行けない距離ですが、もし近くまでお寄りの節は長良川競技場へもいらしてください。

ひとりひとりの入場料収入も積もれば山になるかもです。

投稿: にゃんた2号 | 2012/06/05 08:38

今年はテレビでしたが、フクアリでの勝利、嬉しかったですね~
(去年は現地で絶望的なキモチになって頭を抱えていたものです)

岐阜、引き続きたいへん厳しい状況が続いていますが、
スタッフもがんばっていますので支援よろしく、っつーメールが届きます。
チーム、選手もこの成績ではあきませんので、強くハッパをかけたいと思います、
そのためにも引き続きの支援を・・・

っていちおー株主だし、シーチケも持ってますがなかなか長良川にすらいけないワタシも、応援する気持ちは引き続き・・・

今シーズン、どうなることかと思っていましたが、
服部もさることながらハンジェががんばってチームのお役に立っているのも嬉しいことです。

投稿: えりぴょん | 2012/06/09 09:35

いらっしゃってるかと思ったのに>フクアリ

リ・ハンジェも完全に屋台骨ですね。中盤に2人がチームをギリギリ支えてると言って過言ではありません。

土曜は引き分けて最下位を脱出しましたね。低空飛行でもいいからどうにか地面より上を飛んでいてもらいたいものです。

投稿: にゃんた2号 | 2012/06/11 12:33

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