« 片方の当事者 | トップページ | マッチアップ »

2012/05/27

ふれあい広場にて

00_up
 

先の5月20日(日)、吉見町ふれあい広場陸上競技場へ、関東リーグ2部パイオニア川越vs浦安サッカークラブのゲームを見に行ってきました。以下そのレポートです。

 
マイナー好きを自認するワタシですが、正直なところ今回の観戦は、純粋にサッカーとしての興味というよりも実施された会場への興味のほうが強かったです。

何故なら、この吉見町ふれあい広場、ワタシが毎日通勤で前を通っている場所だから。

01_fureai
 

あるとき関東リーグの日程を見ていて、ふと見慣れた名前が目に止まりました。へえ、こんなところでサッカーの公式戦やってるんだ。そう思ってあらためて考えてみると、毎日その前を通っているにもかかわらず、その中には一度も立ち入ったことがありません。

我が家からは車でわずか20分ほどの場所。天気も良さそうだし行ってみるか、そう思って気楽に出かけてみたのでした。

02_pitch
 

公式戦と言っても関東リーグ2部ですから、Jリーグはもちろん、JFLが開催される会場に比べても全然小さな、田んぼの中の競技場です。観戦エリアはいわゆるメイン側にコンクリートの階段状のが3段分あるだけ。

しかしピッチ自体は全面芝でまわりにはちゃんと『立ち入り禁止』の立て札が。よく整備されているとはいえないものの、一時期の大分とかホームズとかよりはるかにマシに見えます。

サッカーを見るには不十分でもサッカーをするには十分という、ある意味非常に健全な状態なのでした。
 

あと、ここは『吉見町ふれあい広場』の名の通り、町営の大規模な公園の中にあります。なんと吉見町は、ここ以外にも『運動公園』と称する施設も保有しており、ふれあい広場に隣接して建っている町民会館は『フレサよしみ』という大物歌手もコンサートにやってくるほど立派なホールと、このご時世には珍しい金持ち自治体なのでした。

そのこと自体への意見は置いといて、関東2部でもこういうちゃんとしたグラウンドでゲームができるのはいいことですね。
 

さて、パイオニア川越とはその名の通りカーナビや音響機器でおなじみのパイオニアの企業チームなのですが、浦安サッカークラブとはどういうチームだかわからなかったので調べてみたところ、もともとはジュニア世代の育成を主に創立されたクラブで、去年までは浦安ジュニア・サッカークラブという名称だったそうです。

それから、浦安の選手の名簿を見て驚いたのは、元Jリーガーが複数名在籍していること。一昨年まで北九州にいた11番FW長谷川太郎や仙台、鳥栖、ヴェルディに在籍していた黒豹こと10番MF清水康也、元ジェフの7番DF市原充喜など、聞いたことのある名前だけでもこれだけいました。そしてその全員が先発メンバーに名を連ねています。

03_taro
 

パイオニア側は会社関係者らしき人が多かったので、浦安側に行ってみたら、コンクリートスタンドの上に太鼓が置いてあるんです。え、太鼓&声出しサポがいるの? 興味が湧いたワタシはそのすぐ傍に座ってみることにしました。

04_taiko
 

しばらくしたらその太鼓のところにおじさん(とはいってもワタシよりはかなり若いと思われる)がひとり戻ってきました。そしてキックオフ直前、その方はワタシに向かって『ここちょっとうるさくなると思いますがいいですか?』そう声をかけてくれました。『大丈夫気にしませんから』そう答えると彼は太鼓を抱えバシバシ叩きつつ声出し応援を始めたのでした。

うらやすエスシー どどんどどんどん
 

かっけぇ。
 

別に彼の容姿がかっこいいとかそういうわけじゃなかったんですけどね(失礼)。とにかくそう思ったのでした。

05_game
 

ゲームはやはり元Jリーガーがいる浦安が押しこむ展開、かと思いきやさにあらず、パイオニア、浦安双方とも比較的ラインを高く保ち中盤で主導権を争う、最近のサッカーではありがちな展開で始まりました。

そんな中から前半11分、ラインの裏に抜けた市原が難しい(ように見えた)角度から見事なシュートを決め先制。上がる歓声と拍手。その瞬間、隣のひとりサポの方からゴールが入った時に歌われると思しき聞き覚えのあるメロディが。

♪おおおおっおっ おおおおおおお
 

世界的に有名な某ネズミの国の仮装行列の歌。別名エスパー伊東のテーマ。
 

そうか、日本じゃ浦安にあるしなぁ・・・。
 

06_halftime
 

今のサッカーの世界的な趨勢は、人もボールも動く、全員攻撃全員守備、ハードワーク、だいたいそういう語句で表わされると思っているのですが、たとえ上から数えて5番目に位置するカテゴリーであっても目指すサッカーはそういうことなのかなと素人目には映りました。両チームとも必死でゴール目指して走り、必死で相手の攻撃を受け止めています。

加えて、ひとつひとつのプレイ、例えばトラップであったりサイドチェンジのパスであったりがきちんと正確にできているように思えました。素人からすれば、充分うまいと感じられる選手ばかりです。

では、もっと上のカテゴリ、たとえばいわゆるトップリーグであるJ1あたりとどのへんが違うのかあらためて冷静に見てみたところ、漠然と思ったのは、判断の早さなのかなということ。

今目の前でプレイしている選手たちは、ひとつひとつのプレイが余裕を持ってできているのですよ。

見た目が遅い、という意味ではありません。パスを出す、シュートを打つ、相手にプレスをかける、それぞれが『単独のプレイ』としてできるということです。
 

それは、相手からの厳しいチェックや味方のすばやい動き出しに対処する、すなわち早い判断を求められる頻度が、上のカテゴリに比べて多くはないということなのでしょう。

上のカテゴリであれば、全力で走りながら正確なキックを蹴るとか、複数の相手のチェックを受けながら複数の味方のポジションを見極めて最適なところにパスを出すとか、そういうプレイを当たり前のようにせねばなりません。

自分が普段テレビや立派なスタで見ているゲームや選手はそれなりにレベルが高いんだなあ、下位カテゴリを見てあらためてそう感じたのでした。
 

07_timeup
 

しかしながら、下位カテゴリ=レベルの低いつまらないサッカーとはまったく思いません。そういうものは恐らく経験で身に着くことなんだろうとも思うからです。何度も書きますが、日本サッカーはどのカテゴリにいようともトップリーグまで地続きでつながっています。

それに何より、皆が必死で走ってゴールを目指す姿を見ていると、サッカーの面白さはカテゴリやレベルの高低じゃないんだよなぁと心から思うのです。
 

ゲームはその後、後半パイオニアが1点返し同点に追いつくも、浦安が突き放し、ロスタイムにはカウンターでダメ押し点まで奪って1-3で勝利しました。

最後のカウンターは清水康也のゴール。後半ロスタイムにゴール前まで全速力で走り正確なシュートを打てる余力を残していたあたり、元Jリーガーの面目躍如といったところでしょうか。あ、そうそう、最後までそれなりのパフォーマンスを維持できるというのも上のレベルでプレイする条件ですね。
 

08_bye
 

ということで、関東リーグや都道府県リーグまで目を向けると、案外身近なところで生のサッカーが見られます。運がよければ元Jリーガーのプレイも見られるかもしれません。

そして何より、普段見ているサッカーに対しても思わぬ発見があるかもしれませんよ。

|

« 片方の当事者 | トップページ | マッチアップ »

コメント

とても共感できて
ためになる話です。

写真を見る限り、見やすい環境ではないですが
昔、サテの試合を見に行った
熊谷の競技場(スポーツ文化公園じゃないほう)を思い出しました。
メインスタンドがいっぱいで
ゴール裏のトラックのところにレジャーシート広げて
観戦していました。
見づらかったけど、楽しかったです。

そして、太鼓のおじさんはかっこいいですね。

投稿: ころぞう | 2012/05/27 22:12

たぶんワタシも行ってたあの試合かな>昔のサテの試合@熊谷

あのときよりは人が少ないだけかなりマシでした。例えばここでサテの試合とかあったら大変でしょうけれどもw

たぶんどこのクラブもここからサポがだんだん増えていくんだろうなぁなんて思って見てました>太鼓さん

投稿: にゃんた2号 | 2012/05/28 08:44

こんにちは。

「元Jリーガー」とか「一人サポさん」とか・・・
もしや?と思ってましたらビンゴ!でした。

そして昨日は、熊スポの補助陸の方で2試合みました。
やっぱり熊谷、暑いですね。
県リーグレベルになると「高校サッカー全国大会出場経験あり」なんて選手もいたりして、それなりにわくわく楽しいです。
何より、やってる選手本人が試合を楽しんでるのが「いいなあ~~~」と思ってしまいます。


ところで、フクアリにいらしてたんですね。
みなちゃん、可愛かったですか?(^^)

投稿: マダム・ヤン | 2012/06/04 15:45

マダムこんにちは。

熊谷へいらしてたんですね。確かに昨日は暑かったですけど朝夕は全然涼しいですから『暑いぞ』を体感するには真夏にまたいらしてください。

あれ、あんな白い犬いたっけと思いましたが新マスコットですか>みなちゃん
なぜ谷川岳と思いましたが、スポンサーの関連ですね。

投稿: にゃんた2号 | 2012/06/04 21:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98429/54809736

この記事へのトラックバック一覧です: ふれあい広場にて:

« 片方の当事者 | トップページ | マッチアップ »