« 愚行 | トップページ | 祝メインスタンド復活 »

2011/11/05

だから止められない

00_gifu
 

少しばかり書くのが遅れ、先日の鳥栖との死闘と順序が逆になってしまいましたが、先の10月15日(土)に長良川競技場へFC岐阜vs横浜FCのゲームを見に行ってきました。

以下、そのレポートです。

 
中央道で伊那谷を走っていた頃には土砂降りだった雨が、インターを下り長良川の川岸まで来たら止みました。まだぽつりぽつりとは来るもののサッカーを見るには支障がないほどです。

岐阜市街地からさほど距離はないはずなのに思いのほか険しい長良川右岸(北側)を走って、スタジアムのある岐阜メモリアルセンターに着いたのがキックオフ3時間前の午前10時前。スタの真裏に位置するイベント用駐車場にクルマを停め中へ。
 

01_nagaragawa

 
南側には長良川を隔てて岐阜城のある金華山を臨む絶好のロケーション。県庁所在地の市街地にあるとは思えないほどで、思わず『山紫水明』という中学の校歌の歌詞に入ってた語句を頭の中に思い浮かべてしまいました。

敷地内に入ると、緑の中に諸施設が立地しています。競技場のほかには、野球場と屋外プール、それに屋内競技用と思しきドームが2つほど。来年の国体のメイン会場になるだけにいろいろと充実しています。
 

しかし、何となく他所とは違う印象があります。それは当日の記事のタイトルにもした『凝縮感』でしょうか。

よく地方の運動公園は街外れのどーんと広い土地に立地していて、良く言えば雄大、そうじゃなければ何も無い感が漂うのですが、ここは敷地の境まで他の建物や道路が迫っており、かといって決して狭苦しいわけでもない、ぎゅっと凝縮された感じがします。
 

02_stadium

 
正面入り口からは広いペデストリアンデッキが設置され、それがそれぞれの施設を結ぶ通路の役割を果たしています。その下は駐車スペースになっており限られたスペースを効率よく使う工夫がなされているようです。

ちなみに、デッキの上はがらーんと広いスペースになっているので、将来アウェイサポがたくさん押し寄せたとしても並びの列をうまく仕切ることができそうだなと思いました。どこのチームとは言わないけれども。
 

03_deck

 
いつもお世話になっている岐阜サポのぐん、さんと落ち合ってスタジアム内へ向かいます。途中売店へミニフラグを買いに行ったら、出場停止の押谷選手と村上選手が店員をやっていたので写真を撮らせていただきました。握手もしてもらいましたが、怪しいオッサンに頑張ってくださいと手を握られて少し戸惑っているふうではありました。
 

04_oshitani_murakami
画像は意図的にぼかしてありますよ

 
メインスタンドからバックへ向かう通路はぐるっとスタンドの上端を一周する構造になっていて、通路上どこからでもスタ全体を一望できます。凝縮感はそこに至っても変りませんでした。
 

アウェイ側にはこんなダンマクが。実はこの試合、横浜FCが天皇杯で松本山雅に負けた次の試合なのでした。
 

05_iranai

 
赤帽さんも大変だな。
 

ぐん、さんは当然コアサポの中心部に入るので、ワタシはその後ろのバックスタンド芝生部分に陣取りました。

♪We are Gifu  We are the Gifu ラララーラ ララララーラ

ひさしぶりに聴く岐阜の選手入場時のチャント(日曜日よりの使者)にしみじみしていましたが、何となく違和感があります。

妙に静かな感じがする・・・

と思ってハタと気づきました。メイン側にしかスピーカーがないらしく入場時の音楽が全然聞こえないのです。うるさ過ぎる(例.埼スタ)のもどうかとは思いますが、聞こえないのもちょっと寂しい・・・贅沢言いやがってw
 

06_kickoff

 
試合は壮絶な撃ち合いになりました。

まず岐阜が見事な速攻で先制すると、横浜FCが野崎のゴール上隅にギリギリ入る芸術的なシュートで追いつきます。第三者但し岐阜寄りの視線から見ていても非常にスリリングな展開。

後半互いに決定機を向かえつつも決められない展開が延々と続いた後半32分、ついに試合が動きます。横浜ゴール前での混戦から島田の放ったシュートが横浜のオウンゴールを誘い岐阜が勝ち越しました。

しかし喜びも束の間、わずかその3分後に難波、さらにその3分後にカイオと、立て続けに決められあっという間に逆転されます。うなだれる岐阜の選手、もはやこれまでか。
 

しかし声を出し続けるコアサポたち。それに鼓舞されたのか、岐阜の選手たちも再び走り始めました。そしてさらにその3分後の後半41分、ペナ内での混戦に主審の笛が鳴ります。岐阜がPKゲット!しかしそのPKを染矢が失敗!
・・・と思ったら、なぜか蹴り直しになって今度はきっちり成功しました。

前半から何度か怪しいオフサイドの判定で何度も岐阜のゴールインと決定機を潰している審判団がバランスを取ったのかもしれません。
 

俄然勢いが戻る岐阜。隣の若いおねえちゃんサポが大声で叫ぶ、喜ぶ、チャントを歌う。それに感化されてついつい岐阜のチャンスに大声を出してしまっているワタシ。

このまま同点でも充分ドラマティックだなー、無責任な第三者がそう思った以上にドラマティックな結末が待っていました。ロスタイムも押し詰まってもうこれがラストプレイだろう引き分けで終了と誰もが思った時に、ゴール前の角度のないところから放った岐阜の西川(レッズユース出)のシュートがキーパーの手をすりぬけてゴールの中へ。
 

正直に言います。

他チームのゴールでそこまで喜んだのは初めてでした。

まさかこの地で、跳び上がり拳を突き上げ声を枯らすことになるとは。もちろん、ワタシの周りはそれ以上にはじけていたのは言うまでもありません。

そしてそのすぐ後にタイムアップの笛が鳴り、このドラマティックなゲームが終了したのでした。
 

07_win

 
中心部から戻ってきたぐん、さんと再び合流しがっちり握手を交わします。
 

「いやーこういうゲームがあるからこいつら応援するのが止められないんですよ」
 

かすれ上ずった声で言ったその言葉を聞いて、思わずワタシまで熱いものがこみ上げて来ました。どんなに苦しいことやつらいことがあろうと前を向いてチームを支えられるのはこの瞬間があるから。応援するチームは違えどサポならば誰もがわかる感覚だと思います。

たまたまそんな瞬間に立ち会え目撃できたことを心の底から嬉しく思ったのでした。
 

08_thank_you

 

最後に、ぐん、さんから贈られたエールを紹介してこの文章を終わりにしたいと思います。

 

浦和との初対戦はJ1でと決めています。だから絶対に残ってください、絶対に・・・。

 

09_goodbye

|

« 愚行 | トップページ | 祝メインスタンド復活 »

コメント

引き続きの押谷の好調は、にゃんた2号さんのおかげでしょうか・・・

ゲーム後インタビューで押谷本人も言ってますが、ちょっと遅いですよね・・・・
それでも、今、応援してる人、支えてくれてる皆のために、残りの試合、精一杯がんばれ!!!!


ぐんさんのメッセージ、
2008年、J2新入生の岐阜と再び舞い降りた広島、4月に長良川で対戦しましたが、
岐阜側では今西さんが"まさかここで広島とやるとは。。。"とえらくお嘆きだった、というのを思い出しました。

岐阜の町、金華山、お城、公園、桜が素晴らしく満開だった記憶が・・・・
ゲームは、確か勝てなくて、引き分け・・・天皇杯準優勝、スーパーカップウィナーなのに、J2新入生に勝てない・・・
最後の同一カード×3シーズンかつチーム数奇数、で1節間が開いた後だったんですが、勝てるつもりで臨んだ長良川で、記憶に残ったのは美しい桜ばかり・・ってのもむなしいです。
(ちなみに前日はエコパで磐田戦・・東海地方ハシゴ・・・っつーには離れすぎてました)

投稿: えりぴょん | 2011/11/08 22:30

はいそうです。押谷のスーパーゴールはワタシのおかげですw

実際今西さんはお嘆きだったのかもしれませんが、まあそういう実績のあるチームがJ2昇格組と対戦するというのは、日本サッカー全体から見れば決して悪いことではありませんからねぇ。結果的にあのシーズンは無敵状態で抜けたんですからいい思い出ではないですか。

そう、減ったとはいえそれなりの動員力のあるチームが地方のチームと対戦することも、日本サッカー全体から見れば悪いことじゃないんですよねぇ・・・。

投稿: にゃんた2号 | 2011/11/08 22:42

もう、どなたもご覧にならない頃でしょうか?

その節はわざわざお運びいただいた上、ご声援を賜り、誠にありがとうございました。
しかも、日記にまでお取り上げいただきまして・・。岡山遠征の帰り、若い仲間から「名前出てましたよ」と教えられるまで、まったく気づきませんでした(爆)

本来なら、もっと早くお礼を申し上げるべきですが、なんかもう恥ずかしくって・・・。
最後のメッセージなぞは昇格どころか存続すら危ぶまれるクラブのサポの台詞ではないよう・・。
レッズサポさん始め他サポさんから見たら、まさしく噴飯ものだったのでは・・?と。

それでも、これからも地元にクラブのあることの悲喜こもごもを味わい、喜怒哀楽を噛み締めつつ共に歩んでいきたいと思っています。

いつも、お心遣いありがとうございます。
また、お目にかかれる日を楽しみにしております。

投稿: ぐん、 | 2011/11/14 23:02

いえいえ。

むしろぐん、さんにはサポーターとしての姿勢の面で学ぶところが多く、ネタサイトとしての師匠がGontalloさんだとすれば、ぐん、さんはサポとしての師匠だと思っています(東海方面に師匠が多い)。

まあ現実問題として来季対戦相手としてそちらに伺う可能性は今のところ五分五分だと思っていますが、その時は規模だけはデカくて憎ったらしい敵として伺います。よろしくお願いします。

投稿: にゃんた2号 | 2011/11/15 08:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98429/53167640

この記事へのトラックバック一覧です: だから止められない:

« 愚行 | トップページ | 祝メインスタンド復活 »