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2011/11/04

愚行

残念ながら試合を重ねるたびに悩みが深くなりつつある堀レッズの中にあって、逆に試合を重ねるたびにワタシが確信を深めつつあるのがセンターバック濱田水輝の成長です。正直なところ、磐田戦では永田を超える安定を感じました。

去年の最終節で挨拶の言葉を変えてまで彼のことを慮ってくれたあの方にこう報告したいです。
 

フィンケさん見てください。水輝はこんなに立派に成長しましたよ。
 

もちろんそれに関しては、辛抱強く使って貴重な経験を積ませてくれた関塚五輪監督にも感謝を忘れてはいけませんけれども。

水輝までがついに主力として台頭した今、今季もしフィンケさんが続投していて第31節のこの試合を迎えていたとしたらどんな試合になってたろうなどと、目の前で繰り広げられるつらい光景を見ながらついつい考えてしまいました。
 

ま、とりあえずここまではフィンケ信者の妄想として読み飛ばして頂ければ良いです。
 

で、本題はここからなんですが(ここからかよ)、そのフィンケをペトロに替えたことが失敗だ、一昨日のエントリでワタシはそう解釈できるようなことを書きました。あらためてここで断言しておきますが、ワタシは間違いなくそう思っています。それも相当強く。

ただ、ここで誤解してならないのは、フィンケ=正、ペトロ=誤ではないという点です。

確かにワタシはフィンケ信者ではありますが、だからと言ってフィンケがすべて正しいとは思いません。実際誰が見ても文句が出ないような結果を出せなかったのは事実ですから。そして、ペトロだって確固たる『自分のやりたいサッカー』があったからこそ、我々にとっては戸惑うことが多かったあの交代策や指示を行なっていたのでしょう。オランダサッカーの中継をチラ見した限りでは、なんとなくペトロの言うことが正義っぽいような気はしましたし。
 

つまり失敗だったのは『フィンケをペトロに替えたこと』そのものだと考えます。

ポジションを流動的にしないと成り立たないフィンケのサッカーを2年やってきたチームの監督を、ポジションを守ることこそ命のペトロに替えたということは『サッカーのスタイルを全とっかえしますよ』と言っているのと同義なわけです。誰でもわかる通り、今の路線を維持しつつ結果も出すのならばそれは絶対にあり得ない選択ですよね。でもクラブは『サッカーのスタイルは維持する』と詭弁を弄してまでそれを押し通しました。

クラブの中にフィンケを辞めさせてペトロを監督にするという結論が先にあったとしか考えられません。

監督を選ぶ時のロジックとしては考えられない、というかそもそもロジックになってないです。ですから『失敗だった』と言うのすらおこがましい『愚行だった』としか言いようがありません。だって1年のうちにサッカーのスタイルを全とっかえしてなおかつ結果を出すなんてのはペトロじゃなくたってできませんよ。ですから、今のチームの状況はクラブの愚行が招いた必然の結果です。『人災』と言ってもいいかもしれません。

ま、それを許してしまったワタシたちの側にも責任がないとは言いませんが。ただこのクラブの責任を他に押し付ける体質から考えると、このままでは今季の失敗が2009年からの一連の流れにされてしまいそうな気がしてきたので、賢明なるレッズサポの方なら誰もがわかりきっていることだとは思いますがあらためて書きました。今後もまたしつこく書くかもしれません。
 

こう言っちゃなんだけど去年の末の時点で『フィンケだといろいろうるさいし金がかかるんでサッカーのスタイルが似てる堀にするわ。あ、その浮いた金で出来る範囲の補強はすっから。』とでも言われたほうが、それで納得するかどうかはともかく、まだロジックが存在するだけマシだったな・・・。

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コメント

にゃんた2号様に全面同意です。
縦ポン原口の個人技頼みのペッカーに必要なくて、近代サッカーには必要不可欠なのがリンクマン。今は柏木が頑張っていますが、彼は攻撃の組み立てが本職…。広島はそういうシステムがきちんとしていたから、身に染みて危機感を持ち、がむしゃらに動いたけどダメだった結果が昨日の涙だと思います。

阿部ちゃんはリンクマンとしても優秀でしたが、その代わりを探さなかったことがそもそもの間違いで、しかもペトロ以外は決してしないであろうペッカーを続け、最後の最後で近代サッカーのお手本のような堀監督に無茶振りした結果がこれだと、素人の私は感じています。
ちなみに、今のオランダ代表FDは世界的な名選手ですが、彼らをしてもペッカーでは勝てないと思います。そんな監督を連れてきた(S級ライセンスもっている)柱谷さんは極刑に値すると思いますが、サッカーを知らない強化部の存在自体が問題ですね。

「学べ!浦和を愛するなら、探せ!浦和のスカウトなら」と言いたいです。

投稿: アニヲタの女 | 2011/11/04 15:27

アニヲタの女さま

横レス失礼します。
ペトロを連れてきたのは柱谷前GMではないようです。
彼は「ペトロの(指揮する)試合をみたことはない」と、昨年暮れに言ったそうです。
私には、「サッカーを知らない強化部」ではなく「サッカーを知ってはいるが、それ以外の基準にしたがう強化部」が存在しているように思えてなりません。

 「監督決定は社長の専任事項」
コレの意味するものが、一番深い病巣につながっている気がします。

投稿: げったん | 2011/11/04 17:34

はい、ワタシもどっかで聞いたことがあります、前GMの発言。今から思うにあれは前GMのせめてもの意地だったんじゃないかと思うのです。だって普通に考えると強化の責任者すら見たことない監督が就任すること自体がおかしいじゃないですか。

アニヲタさんのおっしゃる通り、阿部、萌という現役代表ボランチ2人が抜けたあとに同ポジションの補強がないのもおかしいですし、とにかくこのクラブはおかしいことだらけです。

そして
>>監督決定は社長の専任事項
今考えてみれば、これは気に食わないオフトを追い出すために後付けした規定ではないのでしょうか。何かやはりまともな意思決定がなされているとは思えません。

投稿: にゃんた2号 | 2011/11/04 20:19

なるほど。常識が通用しないというのがクラブの体質なのですね。

福岡VS清水の録画を観ましたが、福岡は降格のショックが吹っ切れたような、サポに恩返しをするようないい試合をしていました。しかも、浦和戦が福岡のホーム最終戦。最初から死にもの狂いで飛ばしてくると思われます(実際、清水戦も最初から飛ばしていました)。ボールも人もよく動くし、攻守にわたり今の浦和よりもうまいと感じました。

こうなると、仙台戦で負けることは許されません。気持ちと声で選手の後押しができるよう、全身全霊を込めて応援しますよ。

投稿: アニヲタの女 | 2011/11/04 22:26

意見の後追いで済みません。「監督決定は社長の専任事項」って浦和だけなんでしょうか。やはりGMとか強化担当とかの判断が優先されるのが通常なんではないかな、と思います。これまでは、犬飼さんがサッカーのことに少し詳しいから浦和はそういうシステムなのかなー、と単純に考えていました。でもにゃんたさんの言うとおりだとすると・・・何か、深い闇の始まりはそこにあったりするのか、という気もしてきます。まとまらないコメで済みません。

投稿: 埼京線 | 2011/11/04 22:39

>アニヲタさん
福岡はもともとサッカーの内容自体は悪くないと思っていました。仙台も自分たちの確固たるスタイルを持ったチームです。要するに、彼らを乗り越えないと残留は見えてこないということ。
でもまあこの短い期間にできることはわずかなので、個人的には、なるようにしかならないとリラックスして臨もうと思ってるんですけどね。

>埼京線さん
監督は誰かが決めるというんではなくて、チームとしてこうしたいというビジョンがあって、それに最も(戦術面だけでなく条件面とかも含め)適した人をチームの強化に携わる者の合意でもって招聘するというのが最も自然だと思うのですが。
そこに社長がかかわるかどうかはそれぞれのクラブの事情、すなわち意思決定のプロセスがどうなっているか次第だと思います。
いずれにしても、社長に一任というのはあんまり普通とは思えないし、それが良いことだとも思えません。

投稿: にゃんた2号 | 2011/11/05 09:18

すみません、3日は家族孝行でユアスタだったのですが・・・
スコアレスドローだった結果の割りに、なんだかいいゲームを見られた、気がいたしました。

ダントツで最小失点の仙台の守備は伊達でもハンパでもなく、(美しくも華麗でもないかもしれませんが、ゴール前にワラワラと沸いてくるように出没して守りきられてる・・・って感じでした)、
次節、埼スタで、このチームを相手に果たして赤いチームは得点できるんだろうか・・・
と絶望的な気分で帰路についたのでした。

投稿: えりぴょん | 2011/11/05 22:16

ですよね。この終盤までそういう結果を保てているのはフロックでは絶対ないと思います。

かと言って絶望的になる必要もないと思います。楽観も絶望もせずあるがままに臨む、すなわちしょっちゅう言われるけど誰も実現できたためしがない(とワタシは思っている)目の前の敵に全力をってのを今こそ必死で実現すべく頑張りましょう。

投稿: にゃんた2号 | 2011/11/05 22:27

2週間後の偵察&シート貼りではないですが(笑)、ただいま九州某所に潜伏しております(^^;

このクラブの迷走時期については、にゃんた師匠と少し意見を異にしますが、ワタシは2007年のワシントンのクラブ批判→退団から始まったと思っています。

ワシの件、オジェックの件、(闘莉王の件はある程度本人に責任がありますが)フィンケの件、柱谷の件、ペトロの件、そして現社長が推挙された件・・・
ワタシも毎度書きますが、

「誰が決めているのか?」

絶対に糾弾すべきです。

投稿: nigoe@九州巡業中 | 2011/11/06 23:14

思えば迷走してなかった期間のほうがどっちかといえば短かったわけで、このクラブ。

おっしゃる通り、昔から意思決定がよくわからない事柄は結構ありました。現実問題としてそれを表に出す手立てはないですし、必ずしもそうする必要もないとは思いますが、そこの気持ち悪いところを気持ち悪いと言い続けることも必要なのかなぁと思っています。

案外、単にやってる人たちの能力だけの問題だったりして。

投稿: にゃんた2号 | 2011/11/07 08:40

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