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2009/06/15

無力

昨日、少し浮かれた気分でJ2のゲームをテレビで見てました。カードは岐阜vs湘南、裕也のゴール(今季8点め!)で湘南が追いつき2-2でタイムアップ。けれどドラマは試合終了後に待っていました。

メインスタンド前にセットされたマイクへと歩み寄るのは岐阜の背番号9片桐淳至。

そう、こういう理由により、実はこの日が片桐の岐阜での最後のゲームだったのです。
 

『いつか必ずサッカー選手として岐阜に戻ってきます』

挨拶をそう締めくくったとき彼は明らかにこみ上げてくるものを堪えていました。カメラがスタンドに切り替わると、そこには号泣するサポーターの姿が映っていました。
 

浮かれた気分が吹っ飛んでしまいました。
 

J昇格に貢献した地元出身の若き中心選手の移籍。

最後の試合の後での挨拶。

完全移籍なのに『いつか戻ってくる』という言葉。

彼への感謝の意を綴った手書きのダンマク、旗。

そしてサポーターたちの拍手と涙。
 

恐らく岐阜側にとっては誰1人として望まなかった移籍なのでしょう。

しかしまた、どうしても避けられなかった移籍でもあるのでしょう。

FC岐阜はリーグから金銭的支援を受けているほどの財政状況である、そういうことです。
 

岐阜のサポーターがかわいそう、と同情するのはたやすいですが、同情だけでメシは食えません。皮肉なことに片桐の移籍先はかつて同じように存続の危機に瀕した経験のある甲府。つまり、これがリーグ全体で見ればある意味健全なことであるから話は簡単じゃないと思うのです。

フリエの件はもちろん、清水、甲府、鳥栖、水戸といくつかのクラブの存続の危機をリアルタイムで見てきた身としてひたすら感じるのは、本当にせつないねぇという無力感。

こういう状況を避けるため、ワタシたちJリーグのサポーターには何ができるんでしょうか・・・。

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コメント

ちょうど、週末に購入した『サッカー批評』43を読んだところでした。

片桐より前、昨シーズンでチームを去らざるを得なかった森山の話、
事情もよくわからぬまま、のんびりリタイア生活からGM兼社長に担がれた今西さんの話、、、、
まさにチーム存続タイムリミットを迎えているチームがレポートされています。

あ、表紙をめくって本号のスタートは、あの1999年の元日、国立で出されたフリエサポのダンマクです。


にゃんたさんの最後の二つの文章が胸にずっしりと響きます。。。。

投稿: えりぴょん | 2009/06/15 21:08

チケットを買い、スタジアムへ応援に行く・・・まずはここからなんでしょうね(どことは言いませんが、タダ券は論外)。
スポンサー様ほどのまとまった資金でなくとも、「塵も積もれば山となる」「千里の道も一歩から」。たとえ「枯れ木も山の賑わい(微々たるものでも無いよりはまし、との意で)」でも、それを続け、輪をを広げることが基本なんでしょうね。

チーム現状が気に入らないという理由で、スタジアムへ行かないなんて言う人がいますが、そんな悠長な選択肢があるうちは幸せなんだってことを、その人たちは気付くべきでしょう。

投稿: nigoe | 2009/06/15 21:14

>えりぴょんさん
やっぱこの手の話があると真っ先に思い出すのは99年の元旦ですよね。ホント、せつないという言葉しか思い浮かびませんでした。

>nigoeさん
最後の一節はまったくその通りで一片の異論もありませんが、まあ正直ついつい忘れてしまうのもまた事実。ちょっと意味合いは違いますが『初心忘るるべからず』ですよね。

投稿: にゃんた2号 | 2009/06/15 22:32

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