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2021年3月14日 (日)

円良田湖

円良田湖は埼玉県寄居町にある灌漑用溜池で、アースダムによって堰き止められたれっきとしたダム湖である。ダム便覧には名称『円良田湖』として掲載されている。

ダム便覧に掲載されている物件の名称には大きく分けて2種類あって、『〇〇ダム』という堤体そのものを示すパターンと『△△池』や『××湖』といったダム湖側を示すパターンが存在する。

発電用や多目的ダムなど普通の人が「ダム」だと認識するものの殆どは前者なのだが、灌漑用の比較的小規模なフィルダムにおいてのみ後者のパターンも見受けられるようだ。とはいえ灌漑用の小規模フィルダムはすべてそのパターンではなく『〇〇ダム』と付いているものも多いので、呼び分けには何らかの基準があるのかもしれないがよくわからない。
 

円良田湖を形成するダムも堤高21m堤頂長138mの小規模なアースダムである。ダム便覧によれば『つぶらだ』と読む。が、私のPCではその読みでは漢字変換できず『つぶらた』や『つぶらたこ』だと一発変換される。どっちが正しいんだろう。

寄居町は荒川の河岸段丘上に拓けた谷口集落であるが、円良田湖は段丘から少し分け入った谷あいに位置している。地図上で見ると荒川本流を堰き止める玉淀ダムと距離的には非常に近い場所だが、高さ関係で見ると結構離れているように思う。
 

浦山ダムからの帰り、国道140号から分かれ秩父鉄道の踏切を越えて集落内の道へ。谷へ分け入る道は県道349号線、狭いながらも県道であった。道幅の割には交通量の多いr349を1kmほど走ると正面にアースダムの堤体が見えてくる。

Photo_20210314111901

堤体の直下が駐車スペースになっていたのでそこに車を停める。円良田湖は釣り客(へらぶな釣りだそうな)が多いのでそのためだろう。規模が大きくないせいか立入禁止エリアがほとんどなく、洪水吐に沿って歩道が設けられていた。天端まで続いているようだが、途中から草ぼうぼうになっていて天端上まで行くのは無理のようだ。アースダムらしく堤体下流面に草が生い茂っていて『ダム感』は希薄だ。普通の人にとってはダムと呼ぶ方が違和感があるような気がする。
 

堤体下から出てダム湖畔を走る。10年以上前に一度来たときは土日だったため、釣り客らしき車が湖畔の狭い道をひっきりなしに通るのですれ違いで何度も停車した記憶がある。しかし、今回は平日のせいかあまり車は多くなかった。昔に比べるとr349の拡幅も進んだらしく昔ほど走るのに難儀しなかった。

小さなダム湖が尽きる少し手前あたりで寄居町から美里町に入る。R349もそこからは片側2車線に広がる。どちらかといえば、寄居側より美里側からが円良田湖へのメインルートなのだろう。


ということで車載動画。

 

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2021年3月 7日 (日)

浦山ダム(再訪)

有間ダムからは同じ埼玉県内の秩父市にある浦山ダムへ向かう。

有間ダムがある入間川(名栗川)の支流有間川を上流へと遡って峠を越えると、浦山ダムがある荒川の支流浦山川の上流へ下りる。ただこのルートには地図で見る限り非常に険しそうな林道しか通じておらず、フリードスパイクのような普通の車で走るのはリスクが高いと思われた。そうなると現実的なのは県道で山伏峠~正丸峠を越えて秩父盆地へ下りる四角形三辺ルートである。

現実的ではあるが山伏峠~正丸峠は快走路ではなく急勾配とカーブが多くセンターラインも途切れ途切れのソコソコ険道である。そんな道をゆるゆると走って秩父盆地に下り、秩父市内の渋滞にはまりつつ浦山ダムに着いた。

車載動画はこちら。

 

例によって再訪と書いたが実際には再訪ではなく再々々々々訪くらいになると思われる(例によって回数は適当)。

以前の記事で書いた通りこのダムは水資源機構という公的機関が管理していて見学等の広報活動にも力を入れている。ダムサイトには管理所とは別棟の『うららぴあ』という立派な展示施設が設置されているし、堤体内のエレベーターも一般客に開放されていて天端とダム直下を行き来できるなど、非常に充実した環境が整っているのであった。

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だがしかし、このご時勢でうららぴあは全面休館。エレベーターも閉鎖されていた。平日ではあったが訪れる人も少なく駐車場もガラガラ。天端にいるのは工事業者で、4tトラックがど真ん中に停まっててもまったく邪魔にならないのはさすが国内ナンバー2の巨大重力式ダムではあるが、なにしろ今までで一番寂しい浦山ダムであった。

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