上椎葉ダム
上椎葉ダムは宮崎県椎葉村にある国内の大規模アーチダムのはしりとなったダムである。
ワタシが撮った写真はほとんどセピア色っぽくなってて古さ全開であるが、実はいつ行ったのか正確には覚えていない。たぶん1993~95年くらいだと思う。いずれにしても今から20年以上も前のことである。九州旅行で椎葉に行ったときにダムまで足を延ばして撮った。
足を延ばしたと言っても、ダムは椎葉村の中心市街地にして観光の中心でもある上椎葉の集落の外れにあって車で数分で行くことができる。
この時妙に覚えているのは、ダムサイトへ上る国道265号に『この先は道幅が狭いので通行注意』的な標識が立っていたことだ。まだ『酷道』という言葉が生まれるずっと前のこと。ワタシはこの時ダムから先へは行っていないのでどの程度狭かったのかわからないが、ネットでいろいろ調べた限りでは今でもダムから先の265号は酷道のようである。この近辺には他にも酷道が多く『九州の酷道銀座』と呼ばれているようだ。
酷道といえば、椎葉村へは日向市から国道327号を耳川沿いに遡って行った。下流から中流にかけては改良済みの2車線道路だったが、遡るにつれ道はどんどん狭くなった。ダムの竣工年は1955年(昭和30年)であるからそのころはもっと遥かに狭かったのだろうと想像できる。そんな時代によくこんな大ダムを作り上げたもんだ。昔の人は凄かった。
このダムの外見上の特徴は洪水吐が堤体の両端に付いてて真ん中がつんつるてんなこと。ぱっと見は池原ダムに似ている。そういえばこのダムの堤高が110mで池原は111mだ。偶然だけど高さ的にも同じくらいなんだね。写真では両端が切れてて洪水吐がわかりにくくてすまん。
でワタシのセピア色の思い出話をもう少し書くと、この後国道265号を北上したのだが椎葉から五ヶ瀬へ抜ける国見峠で雪道に遭い、レンタカーにチェーンを着けられなくて困ってたところをたまたま通りがかった軽トラのおじさんに助けてもらった。峠の前後で通りがかった車は後にも先にもその軽トラだけだったという、ちょっと苦い思い出。
今では国見峠には立派なトンネルができている。上椎葉ダムは今も変わっていないだろうか。
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