2018年8月16日 (木)

上椎葉ダム

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上椎葉ダムは宮崎県椎葉村にある国内の大規模アーチダムのはしりとなったダムである。

ワタシが撮った写真はほとんどセピア色っぽくなってて古さ全開であるが、実はいつ行ったのか正確には覚えていない。たぶん1993~95年くらいだと思う。いずれにしても今から20年以上も前のことである。九州旅行で椎葉に行ったときにダムまで足を延ばして撮った。

足を延ばしたと言っても、ダムは椎葉村の中心市街地にして観光の中心でもある上椎葉の集落の外れにあって車で数分で行くことができる。
 

この時妙に覚えているのは、ダムサイトへ上る国道265号に『この先は道幅が狭いので通行注意』的な標識が立っていたことだ。まだ『酷道』という言葉が生まれるずっと前のこと。ワタシはこの時ダムから先へは行っていないのでどの程度狭かったのかわからないが、ネットでいろいろ調べた限りでは今でもダムから先の265号は酷道のようである。この近辺には他にも酷道が多く『九州の酷道銀座』と呼ばれているようだ。

酷道といえば、椎葉村へは日向市から国道327号を耳川沿いに遡って行った。下流から中流にかけては改良済みの2車線道路だったが、遡るにつれ道はどんどん狭くなった。ダムの竣工年は1955年(昭和30年)であるからそのころはもっと遥かに狭かったのだろうと想像できる。そんな時代によくこんな大ダムを作り上げたもんだ。昔の人は凄かった。
 

このダムの外見上の特徴は洪水吐が堤体の両端に付いてて真ん中がつんつるてんなこと。ぱっと見は池原ダムに似ている。そういえばこのダムの堤高が110mで池原は111mだ。偶然だけど高さ的にも同じくらいなんだね。写真では両端が切れてて洪水吐がわかりにくくてすまん。
 

でワタシのセピア色の思い出話をもう少し書くと、この後国道265号を北上したのだが椎葉から五ヶ瀬へ抜ける国見峠で雪道に遭い、レンタカーにチェーンを着けられなくて困ってたところをたまたま通りがかった軽トラのおじさんに助けてもらった。峠の前後で通りがかった車は後にも先にもその軽トラだけだったという、ちょっと苦い思い出。

今では国見峠には立派なトンネルができている。上椎葉ダムは今も変わっていないだろうか。

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2018年7月20日 (金)

安波ダム

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2件目の記事も変化球。昔撮った写真をスキャナで取り込んで無理やりニコイチにしてるので変な画像になっているのはご愛嬌。

一見よくある重力式だしダム名も普通だしどこが変化球なの、そう思う人も多いと思うが、ダム名は『やすなみ』とか『あなみ』ではなく『あは』ダムと読む。・・・ってダム直下に答えが描いてあるし。

読みから察せられるように、これ沖縄のダムである。

高さは86mもあるからかなりの規模だ。これが沖縄の北部の山中(『やんばる』というらしい)の海岸からわずか1km程度の場所にひっそりとたたずんでいた。
 

撮影は1992年6月。忘れもしない沖縄旅行から帰るその日に台風が上陸し当然飛行機は欠航、那覇空港で待つか数日滞在を延長するかの二者択一を迫られた若き日のワタシは即座にホテルから会社へ『台風が来て飛行機が飛ばず帰れないから休暇を3日延長しまーす』と電話したのは言うまでもない。だって延長した場合の宿泊費は旅行会社が持つと言うし。余計なことを言わないのが男。

んで、レンタカー借りて台風一過の晴天をドライブしてた時に見つけたのがこのダムだったのだ。
 

たぶん観光客がほとんど来ないであろう沖縄本島の北端に近い東海岸、県道70号をレンタカーのK11マーチで流していた時に『安波ダム→』の標識に誘われてわき道に入り込んだら、思いのほか大きいダムが待っていた。今グーグルマップで見た限り正面から見られる場所はあまりなさそうではあるが、なにせ沖縄まで行ってダム見物にばかり時間を割くわけに行かず、写真を撮っただけで去ったのであった。

が、やっぱ同じ理由で、今度また沖縄へ行ったとしても再訪はしないであろう。安波ダムよ許せ。

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