中木ダムを出てR18まで戻る。その交差点は横川駅の傍で、すぐロードサイドにある店舗に立ち寄る。店の名は「おぎのや」。言わずと知れた日本一有名な駅弁「峠の釜めし」の製造・販売元である。
昼メシは少しでも密を避けリスクの低い弁当を買って車の中で食おう、そういうつもりで店内に入ったのだが、思いのほか人が多いのにはびっくりした。それでも何とか釜めし2食分をゲットし(妻が同行していたため)、次のダムへ向かうことにした。長居は無用。
値段は税込みで1100円、コンビニ弁当とかと比べれば弁当としてはかなり高額なのだが、駅弁の相場からするとこんなもんだろう。ちなみに、初めて買ったときからはかなり値上がっていて(たぶん倍くらい?)、同世代の妻と『高くなったよねー』などと話をしてたのだが、そもそも初めて買ったのが四半世紀以上前なので、冷静に経過年数を考えればそのくらいは値上がってて当たり前なのであった。
おぎのやの駐車場から出る。R18の反対側には信越本線部分廃止後に開業した鉄道系のテーマパーク「碓井鉄道文化むら」があるのだが、駐車場には車がひしめいている。やはりGOTOの影響だろうか。屋外だから大丈夫じゃね? そう思う人が多いんだろうな。
横川の駅の北側でR18碓井バイパスと分かれ旧道に入る。そこから少し登ったあたりが中山道の宿場町であるところの坂本宿で、緩やかな登り勾配の斜面に家並が続く独特の風景だ。家並が尽きた先でR18旧道から群馬県道56号の霧積温泉方面へ北側斜面なので日陰に白い凍結路面が残る道をゆるゆると2.5kmほど走ったところに霧積ダムがある。
車載動画は以下。
ここも過去に何度か来たことがあるがブログ記事にするのは初めてなのでタイトルに(再訪)は付けない。というか、今回の訪問で過去来た時に持ったこのダムの印象が結構変わったのであった。
型式は重力式コンクリートで堤高59m、堤頂長305m、群馬県営の中規模ダムである。外見上の特徴は堤体が途中で曲がっていることだが、左岸側の地形にアジャストさせるため緩やかに曲がっている程度で、下久保ダムみたいにダイナミックに折れ曲がっているわけではない。堤体の全貌を見渡せる良いアングルがないこともあり、比較的地味なダムだと思っていた。
が、今回行ってみたら、堤体左岸下流側の斜面に遊歩道が拓かれ少し下りたところに展望デッキが出来ていた。しかも、重力式ダムが最もカッコよく見える(とワタシが勝手に決めている)斜め45度のアングルだ。実際そこから見る霧積ダムは非常にカッコよかった。今までの地味な印象が一変、ワタシ的カッコいいダムランキング上位に急上昇だ。
過去にも書いたことがあるが、「ダムの展望台」と名乗りつつ実質ダム湖の展望台だったり天端の展望台だったりとイマイチ隔靴掻痒のものが多い中、この展望台を作った人はダム愛好家の気持ちがよくわかっている。
未見のダムへと向かう気持ちがとかく訪問済みのダムをスルーさせがちであるが、再訪したらしたで何かしら新発見がある、そう気づいたのは、なかなか自由に出かけられないこのご時世にあってせめてもの収穫ではあるな。
なお、この日の霧積ダムは何らかの施設のリフレッシュを行うための工事中で、ダム湖の水が抜かれていた。渇水や洪水のリスクが減る冬場はダムの工事が行われることが多いらしい。
さて、ここから坂本宿まで戻って本日の最大の目的であるマグネットステッカーをもらいに行く。
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