2019年1月16日 (水)

大石ダム

大石ダムは新潟県関川村にある重力式ダムである。大石と聞いて二十四の瞳の大石先生を思い出してしまうのはたぶんワタシ以外にはいない。ちなみにあちらの舞台は小豆島でこのダムとはまったく関係ない(当たり前)。
 

カッコいい重力式ダムだと思う。カッコいい重力式、と書くと重力式ダムはカッコ悪いのがデフォみたいだが別にそういうわけではない。しかしこのダム自体がカッコいいのか、それともカッコよく『見える』だけなのかはイマイチはっきりしない。

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ここはダムの周辺が紅葉や新緑を愛でられるキャンプ場併設の観光地になっていて、ダム下にも駐車場が設置されている。ダム下と言っても提体の直下というわけではなく50mくらい離れていて少し河床レベルからも上にある。提体との間には多少木が茂っているもののゲートや導流壁等の肝心な部分はほどほどの距離を保ちつつバッチリ見え、まさにベストアングル。前述の通り実にカッコよく見える。他にはあまりない絶好のビューポイントがあるのもこのダムの立派な特長だ。どこのダムもこのアングルで見れればカッコよく見えるかもしれないのに勿体ない(何が?)。
 

それから、ダム見物ではそのアプローチもひとつの見所だと思っている。近づくにつれ少しずつ姿を現すところ、ある地点から突然姿を現すところ、そもそもアプローチの段階ではほとんど見えないところ、さまざまなパターンがあるがここは2番目。割とドラマチックな現れ方でそれもカッコよさを助長している。

谷のどん詰まりに設置されており、隣の谷筋からトンネルを抜けるといきなりダムサイト右岸に出てダム本体が姿を現す。そこにはほとんど平らな場所がなく、道路は山の斜面を削って付けられ管理所も道路と山、ダム湖に挟まれた狭い敷地に建っている。展示施設も併設されているのだがその建屋は道路から谷側にせり出している。

展示施設はあまり立派ではないが手作り感あふれる温かみのあるものだった。観光地化されているせいもあってかこのダムの周辺関連設備は全体的に人に見られ使われることを意識した造りになっていると感じた。
 

天端左岸の先には少し径の小さいトンネルがあり、そこには地元の祭りに使われる蛇の張り型が保管されているとネットで見たが、ワタシが行った時はあいにくお留守のようであった。蛇の名前はたいしたもん蛇。このダムもなかなかたいしたもんなのである。
 

このダムは国道(R49、R290の両方)から少し奥まった場所に位置しており、新潟県道r272が通じている。r272自体はごく普通の田舎道で走るのに特に問題はないが、ダムの入り口(たぶん村道)が少しわかりにくい。ワタシももう少しで過ぎてしまいそうになった。また、西側から来ると鋭角に曲がる必要があるので注意(ワタシは逆から来た)。

2018年11月見物。

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2019年1月10日 (木)

大滝ダム

大滝ダムは奈良県川上村にある重力式ダムである。

このダムは完成するまでに大変時間がかかった印象がある。ワタシが子供の頃からずっと工事をしていたのに、完成したのはつい最近の2012年。ダム便覧のよれば着工が1962年だからなんと50年もかかったことになる。

その昔酷道とも快走路ともいえない中途半端なR169の仮設付け替え道路を父の運転する車で通るたび、このダムはいったいいつになったら完成するんだと子供心に思ったものだ。なので完成したこのダムへ行くのはずっと楽しみだった。
 

が、実際に行ったら何かがちょっとずつ違うような気がして、最後までむずむずする気分だった。

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行ったのはとても暑い日だった。それもダムサイトへ着いたのが午後の一番暑い時間帯だったのが悪かったのかもしれない。駐車場はまったく日陰がなく車を降りて即猛烈な日差しと照り返しにさらされ、いきなりめげそうになった。

そんな中、まずはダムの提体内に設けられたバルコニー状の回廊に向かう。ダムの中から下流が眺められるという他のダムにはない大変珍しい施設である。しかし例によって高所恐怖症で手すりに近寄れないワタシにとっては天端から眺めるのとたいして変わらないのであった。しかも回廊は途中で行き止まりになっており、入った左岸側の入り口まで戻らなければならなかった。

次に駐車場と同じ左岸にある展示施設に向かう。そこでダムカードももらえるだろうとふんでいたのだが、行ってみたらそこは無人で展示物があるだけで自動の音声ガイドがむなしく流れるのみ。ところどころに荷物が置かれていたりしてちょっと物置きチックな様相だ。とりあえずその建物の屋上へ上がりダムの写真を撮ってみた。でもいったいダムカードはどこで?
 

仕方なく駐車場へ戻ったら、天端への進入禁止の柵に案内の掲示がされているのを見つけた。いわく『ダムカードは管理所で配布しています』。あまりに暑くてさっきここを通った時には見落としていたらしい。ボーっと生きてんじゃねえよ。

管理所は駐車場とは反対の右岸にある。天端は車両進入禁止のため暑い中歩いて往復するしかない。当然日陰なぞ皆無だ。提長は315mと胆沢や奈良俣あたりの巨大ロックフィルほど長いわけではないのだが、そのときは管理所がものすごく遠くにあるように見えた。
 

そんなちょっと個人的に残念だった大滝ダム行であったが、ダムそのものはぶっとい丸柱の装飾や上述の回廊など重力式ダムとしては非常に個性的な形をしている。下流直下の導流壁も巨大でスフィンクスの前足を連想させる。そういえばゲートを覆う屋根状のコンクリートもスフィンクスの頭の部分みたいだ。よく巨大ロックフィルが20世紀のピラミッドなどと称されるが、ここは『20世紀のスフィンクス』だ。提高100mちょうどとかなりの巨体なので、特撮とかアニメのヒーロー物でダム怪獣をデザインするとしたらきっとこのダムがモチーフになるような気がする。奥三面と戦ったらどっちが強いだろう。そういう子供じみた妄想をかき立てるほどインパクトがある。
 

このダムは、過去に記事にした大迫ダムと同じようにR169の沿線にある。駐車場は広く車を停めるのに不自由はない。下流斜め前に前述の展示施設があり屋上が展望台になっているのでそこから写真も撮れる。下流直下にも道路があるが、そこへ一般車両が入れるかどうかは未確認である。

2018年7月見物。

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2019年1月 3日 (木)

胎内川ダム

夕暮れ迫る晩秋の渓谷をワタシは走っていた(by car)。計画していたダムの見物が予定より早く終わったため、その日のうちにもう1基見ておこうと胎内川ダムを目指していたのだ。

胎内川ダムは新潟県胎内市(旧黒川村)にある重力式ダムである。胎内とは渓谷美を誇る名所として新潟県内ではポピュラーな場所だ。数十年前新潟市の友人のところへお邪魔したときも友人の母上から『胎内へ行ってみたら?』と提案されたのを今でも覚えている。しかしそのときは時間の問題もあって訪問を果たすことができなかった。

今回初の胎内となったわけだが、残念ながら駆け足でろくに渓谷も見ずにダムだけを見て帰る。胎内は紅葉の名所でもあるらしいのだが、もう盛りを過ぎ山は茶色になっている。県道r53をしばらく走っていると両岸がだんだん切り立ってきて渓谷と呼ぶにふさわしい景色になってきた。これで紅葉の盛りならばさぞや素晴らしいことだろうと一瞬思ったが、でもその時季ならばここまで道は空いていないだろう。
 

途中胎内第一発電所を過ぎたあたりから道は狭まるが走る車は少なく自分のペースで走れるのは幸いだ。猿が路上で毛づくろいしていたのにはちょっとびっくりしたが、目を合わせないようにしてゆっくりと通過する。いくつかのカーブを過ぎるとやがて前方に胎内川ダムが見えてきた。なんとか日没には間に合ったようだ。

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ダムはオーソドックスな重力式で想像したより立派だった。提高が93mもあるから立派なのも当然だ。そしてここも斜め45度から見ると実にイケメンでカッコいいダムであった。ワタシがもっと技術的に詳しければ○○ゲートがああだとか××装置がどうだとかウンチクを語れるのだが、あいにくそうじゃないためいつも同じようなざっくりとした表現になってしまう。ああ申し訳ない。それでも、やはり重力式は斜め45度が格別のアングルだと思う。
 

そんなことを考えながら写真を撮っていたらだんだん暗くなってきた。前年に膝を手術したワタシにとって急ぎ足で見て回るのは難しい。慌ててここまで来て夕暮れまでにダムを見ることができたという点についてはOKだが、もっとゆっくり見てみたかったという思いは残ってしまった。

遠くのダムを見に行く場合貧乏性な私は、ついつい限られた時間でできるだけたくさん見るという計画を組んでしまうが、そうすると今回みたいなケースが発生してしまうのだなあ。定年していくらでも時間(と金)があるんなら話は別だけどねえ。でも今度は紅葉とセットで再訪したいもんだ。
 

このダムは前述のr53沿いにある。r53は国道7号や290号と直接つながっているので、入る場所さえ間違えなければ道なりに走るとダムへ容易に着くことができる。ただ、途中の胎内スキー場から先ダムまでの10kmに人家は皆無なので緊急時と寂しがりやさんは要注意である(ケータイ電波は未チェック)。

道程はこんな↓感じ。動画編集ソフトを新しくしたので画質は少し良くなっている。デカい画面で見たい場合はいったん再生したら出る画面右下のYouTubeマークをクリックしてYouTubeのページへ飛んでくだされ。

2018年11月見物。

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2019年1月 1日 (火)

謹賀新年

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今年はあのダムやあのダムにも行きたい。
 

2019年のささやかな目標

1.累計アクセス数5000

2.初コメント

3.Youtube初チャンネル登録者

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2018年12月31日 (月)

下久保ダム

今年最後の更新である。

昨日2018年ダム見物納めとして下久保ダムへ行ってきた。ここは埼玉県神川町(旧神泉村)と群馬県藤岡市(旧鬼石町)の県境に跨っており、実はワタシの自宅から最も近い100m超の大ダムである。ちゃんと距離測ってないけど。

そんなこともありすでに何度も訪れているのだが、何故かあんまりいい写真が残っていないのであらためて写真を撮りに行った。今までは谷底からかなりの高さを走っている国道462号(R462)レベルから撮ってばかりだったので、今回はダム下まで下りてみることにしたのだ。

そしたら下りる道がものすごい急坂だったのでつい出来心で動画にしてみた、反省はしてな(ry。

 

で、無事ダム下まで下りて下久保ダムを見上げ写真を撮ってみたのだが、逆光気味でなんだかイマイチな気がする。カメラの逆光補正機能を使ってみたりしたんだけどね・・・。もっともこのダム(下流)は北向きなので冬場に順光の撮影をするのが難しいし、まあ直下からのデカい写真が撮れたのでそれで良しとする。

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ところでこのダムについてだが、その最大の特徴は堤体が直角に曲がっていることだ。この規模の大ダムで、堤頂の端っこが岸につながっていない写真はここでしか撮れない。そしてその角のところには下久保ダムのでっかい石碑がある。他のダムには真似のできないワザだ。

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直角に曲がっている様子を捉えるのは、右岸(R462とは反対側)を走る県道(r331)が少し高いところを走っているのでそこから見下ろすのがよい。湖水が宙に浮かぶ様子を見ることができる(比喩、当たり前)。

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なお、管理事務所も右岸にあるのでこのダムへ来るのについr331を使ってしまいそうになるが、r331はかなりレベルの高い険道なので素直にR462を使った方が無難である。

ということで今年最後は少し画像を多めにしてみた。画像は2016年5月と昨日見物のものである。

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2018年12月29日 (土)

寺山ダム

『自然に帰りつつある』という言葉がある。廃村や廃墟、廃道、廃線など主に今では廃れ使われなくなってしまったものによく使われるフレーズだ。しかし栃木県矢板市にある寺山ダムを見ていると、現役バリバリの社会インフラなのについ頭の中にそのフレーズが浮かんできてしまう。

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それは、下流側のロックフィル表面(リップラップ)下部が草で覆われ、どこからが提体かよくわからなくなっているためだ。よく見ると県道(r272)と反対側の右岸はまっすぐな斜面にはなっておらず、中腹の地形を崩さず残したままロックを積み上げた様子が見て取れる。そしてそこにはジグザグに天端まで続いているっぽい段丘が見えるが、これはたぶん建設時の道路の跡だと思われる。懐に廃道を抱えているため自然回帰がいっそう進むということか。

もちろんリップラップの上に行くにしたがって石が露出しているのでロックフィルダムだとわかるが、中腹から天端にかけてもまるで(数文字省略)のように草がところどころに生い茂っていて自然の侵食が着々と進んでいることがわかる。あと10年もすれば提体が草に覆い隠されてしまうのではないかと思ってしまう。でも竣工は1984年と35年近く経っているのでそんなことはたぶんなく、まあ年相応なのかもしれない。

正直もう少し除草してやれよと思わないでもないが、それは余計なお世話なのだろう。まあダム愛好家としてはそれが寺山ダムの個性だと暖かく見守ってやるべきだ。ちょっと教育委員会みたいだけど。
 

廃道とか自然に帰るとかどんな寂れた場所にあるんだよと思うかもしれないが、ロケーション的にはそんなに寂れているわけではない。矢板の市街地の北西の郊外、田畑が尽き谷となる入り口に置かれ、人の営みから遠く離れてはいない。天端からは矢板の市街地が見渡せる。
 

西荒川ダムで紹介したようつべ動画の流れから、その終着点である寺山ダムについて書いた。動画ではダム湖側(上流)からアプローチしているが、下流から行く場合は矢板の市街地の北外れからr272を走ればよい。実はこのダムへ行ったのは2度目で、最初は下流ルートで行った。動画ルートと違って狭い険道区間はなくたいした苦労もなくダムへ着くことができる。

2016年6月(1回目)、2018年12月(2回目)見物。

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2018年12月25日 (火)

西荒川ダム

西荒川ダムは栃木県塩谷町にある重力式ダムである。

塩谷町といえばいくつか前の記事に書いた東荒川ダムもあって、名前からして東西ペアみたいだけれど、竣工年は西が1968年、東が1990年と結構時差がある。それに位置関係も東西ではなくてどちらかといえば南北なのだが(西が南で東が北)、地図を見る限り一応西荒川ダムの方が相対的に西にある。

ダム便覧によれば河川名は西荒川ダムが西荒川、東荒川ダムが荒川となっているので、後にできた方が先輩に敬意を表してあえて東の冠を付けたのだろうか。荒川ダムって名前のダムも山梨にあるしね。というか荒川って名前の川多過ぎ。昔から日本にはそれだけ『荒ぶる川』が多かったってことなのだが。
 

そんな2つのダムであるが、ダムを見るという観点からすると環境はまったく異なっている。

前の記事にも書いた通り東荒川ダムは比較的オープンなのに対し、ここは天端はもちろんのこと提体に近づくことすらも難しい。傍のr273は天端よりも10メートルくらい高い所を走っているため、提体へ至る道が少し手前から分かれるのだが、入り口はゲートで閉ざされ立入禁止。r273から天端を見下ろすのが提体を見る唯一無二のアングルである。しかもそこには高い柵が設置されていて、写真を撮る場合は背伸びをして柵の上からカメラを突き出して下へ向けるしかない。ミラーレスであろうが一眼レフであろうがコンデジであろうが日光写真であろうがそれは同じである。かくしてネット上で見られるこのダムに関する画像のほぼすべてが似たような構図になるのであった。

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このダムは東北自動車道から近い。そして件の東荒川ダムの他、矢板市にある寺山ダムへも至近であり、ワタシはこの3つを続けてまわったのだがその道程を動画にしてみた。今回は少々距離が長いのでポイント地点以外2倍速にした。

特に日陰になった時の画質が大変残念だが、これはワタシが使っている動画編集ソフトが古いせいである。かといって、もしソフトが新しくなったとしても画質が劇的に改善されるとは限らない(汗)。
 

あと、東荒川ダムと同じくこのダムも水曜は閉所である。管理所に人はいないしダムカードももらえないので注意。

2018年12月見物。

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2018年12月22日 (土)

摺上川ダム

摺上川ダムは福島県福島市にあるロックフィルダムである。読みは『すりかみがわ』。

提高100mを超えるダムであるが、これほどの大ダムが県庁所在地にあるのは比較的珍しいのではないかと思う。他には札幌、静岡くらいしか思い浮かばない。最近は平成の大合併で各自治体の面積が広がる傾向にあるが、ここはそれ以前から福島市域である。

そのことと市街地との位置関係からワタシは、このダムは福島盆地の北西の端っこあたりで谷の入り口を堰き止めているものだと思い込んでいた。しかし実際に行ってみたら全然違った。盆地は飯坂温泉あたりで尽き、それから先は10kmあまり渓谷を遡らねばならなかった。百聞は一見に如かずである。というかワタシの地図の読解力が足りないだけかも。

とはいえ、ここが県庁所在地の市街地からほど近いことは間違いない。ワタシは東北道福島飯坂インターを下りて直接向かったのであるが、ほんの30分もかからずに着いてしまった。
 

渓谷はダムの手前2~3kmほどで広がり、ちょっとした小盆地になっている。ダムはその北端で広―い谷を堰き止めていた。提長は719mもあり、胆沢ダムのときも書いたが、その往復はちょっとしたウォーキングである。早足で歩くと膝の古傷が痛みだす程度の距離だった(実話)。

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胆沢ダムといえば、成形されたリップラップの両岸が半すり鉢状に下流側へ反っていてそのあたりの特徴もちょっと似た感じである。加えて、立派な管理所や展示施設が左岸にあること、洪水吐の幅、深さともたっぷりとられていること等の共通項から、もう1基追加して、

胆沢、七ヶ宿、摺上川は東北ロックフィル三兄弟

と認定する(ワタシ脳内委員会議決、そういや七ヶ宿の記事はまだ書いてない)。出来た順からすると長男=七ヶ宿、次男=摺上川、三男=胆沢かな。昔流行っただんご三兄弟の替え歌を考えたがイマイチなのしか思い浮かばずここに書くのは断念した。
 

もうひとつ胆沢と同じなのは提体を下流正面から捉えられることだ(残念ながら七ヶ宿は提体直下の道路が土砂崩れの恐れありで立ち入り禁止)。下流直下は公園になっていて駐車場まで車が進入できる。正面からだと横長に見えてちょっとスケール感が狂うのも胆沢と同じである。
 

福島市内からダムまではR399が走っており途中少し狭い区間が残るものの基本的には快走路である。しかしダムの先ダム湖が果てるあたりで道は狭くなり、あとは酷道となって峠で県境を越え山形県の高畠を目指す。ワタシが行った時はダムから先が冬季通行止めになっていた。

ダムまでの道程はこんな↓感じ。

 

それから、ダム湖名は茂庭っ湖という。茂庭とはダムのあるあたりの地区名なのだが、単なる茂庭湖ではなく間に小さな『っ』が付く。これは都会っ子田舎っ子など○○の出身者、××に属する者という意味での子を付けるのに準じたものなのだろうか。恐らくダムに沈んだ土地の思い出が込められているんだろうな。だからへn(ry

2018年11月見物。

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2018年12月18日 (火)

鯖石川ダム

鯖石川ダムは新潟県柏崎市(旧高柳町)にある重力式ダムである。読みはそのまま『さばいしがわ』である。

鯖という字が付いているといっても漁港の傍とかそういう場所にあるわけではなく、日本海の海岸線からひと山ふた山越えた山間にある(当たり前)。提高37m、提長170mとさほど大きいわけではないが、新潟県道r12沿い(左岸)にあって車で通りがかれば否が応でも目に入る。

洪水調節と不特定用水が主目的のダムなのであまり付帯設備はないが、下流側は立体的な造形だ。そんな中真っ赤な機械式ゲート(ラジアルゲートというらしい)がピンポイントで目立っている。この赤が、小さく地味な防災用ダムを際立たせていると思う。実に絶妙で実際のスペックより10倍くらい大きく見える(大き過ぎ)。ダム愛好家しかわからない感覚だとは思うが。

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天端は県道とダイレクトにつながっており車の通行が可能だが、1台分の幅しかなくすれ違いは不可能である。といってもわずか170mだから待ってもたいしたことはない。対岸は管理事務所と公園(但し未整備)様のスペースになっている。こんな小さなダムでもダムカード配布ダムでそれも土日祝日OK。新潟県営ダムはカード配布に力を入れているようで大変ありがたい。

ダムカードの意義は、どうしても重厚長大なメジャー系に偏りがちなダム愛好家の目を、割と地味目なダムにも向けさせたこと。あらためてそういうダムをじっくり見てみると何かしらの発見がある。このダムでも、日本の正しい田舎といった風景の中に違和感なく溶け込む佇まいがとても味わい深い。冬場になると恐らくは雪深くなるはずで、白い景色の中ゲートの赤がいっそう際立つんだろうな。
 

ところで、ダム湖はダムの規模と同じくごく小さい。川の蛇行が少し太くなった程度である。しかしあるとき水不足のテレビニュースで、ここのダム湖が写され『こんなにダムも干上がってます』とやっていたのを見たが、防災が主目的のダムは普段あまり水を貯めないのが当たり前なのに視聴者を馬鹿にしていると思った。こういうのを印象操作というんだろうな。マスコミろくでもねえ。
 

それはさておき、写真を撮ろうと右岸の公園スペースから狙ってみたが、手入れされていない樹木が邪魔でうまく撮れなかった。いろいろと歩き回ったら何のことはない、県道からが一番いい具合に撮れるのであった。但し歩道とかはないので走る車には注意。

なおこのダムは十日町と柏崎のちょうど中間あたりの山間部にあって、北の北陸道と南の関越道のどちらからも少し離れており、高速のインターからだと一般道を結構走る必要がある。関越からだと、塩沢石打ICで下りR353を延々と走って松代でR253からr12というのが一般的だろうか。ワタシもこの逆のルートを走ったが、峠をいくつも越えるもののすべて快走路だった。但しR353をバカ正直に辿ると津南町内で酷道トラップに引っかかるので、R117と交差したところで左折(北行きの場合)していったんR353を離れr49でショートカットをするのがポイントである。

2018年5月見物。

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2018年12月15日 (土)

東荒川ダム(再訪)

今年の8月に行ってあえなく休業日だった東荒川ダムに昨日再訪を果たした。今回はちゃんと開いていて無事見ることができた。別に東荒川ダムに恨みがあるわけではないので『リベンジを果たした』とは書かない。リベンジの意味は、復讐、仕返し、報復、とweblio先生も言っているし。
 

それはともかく東荒川ダムであるが、思っていたよりも立派なダムだった。堤高はちょうど70mであるが、谷の入り口に造られ両岸が急に立ち上がっているせいか、スペックよりも高く大きく見える。自由越流式ゲートが堤頂に並ぶ重力式ダムで、何もない山の中に佇むロケーションが山梨の琴川ダムと被る。

大きめの導流壁(読んで字の通りの意味)が堤体の下に向かって逆三角形に窄まっていくさまは、上から見るよりも下から見た方がきっと迫力があるだろう。前回来た時に何とか見る方法はないかと直下へ通じるらしき道を見つけて進んでみたが、残念ながら途中で立入禁止になっていた。よくある指をくわえて下の道路を見るパターンですね。実際に指はくわえないけど。

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駐車場のある左岸は少し段丘状になっていて人が立ち入れる範囲からは堤体が見えなかったので、右岸へと天端の上を歩く。下界(市街地という意味ね)を走っていた時は快晴だったのに山を分け入るにつれだんだんと空が曇り、駐車場へ車を停めた時には風花が舞っていたが、歩を進めるにつれ雪へと変わってきた。風も吹いておりとても寒い。右岸へ着くと地形の関係か風がますます強くなり、震えながら何枚か写真を撮ってそそくさと駐車場へ引き返したのであった。とてもあっさりした再訪だった。冬は見物にはあまり向いていないかも。
 

何もない山の中と上に書いた通り周辺に人家は皆無で、ここへ来るルートである県道r63の沿道の手前5kmほどにも人の営みはほとんど見られない。しかしその割には行きかう車が多く、ワタシがここに来るまでの道中でもずっと前を2台の車が走っていた。その理由は、このダムの近くには尚仁沢(しょうじんざわ)湧水群という全国名水百選の認定を受けたという湧水があって、全国からその水を汲みに来る人たちが多いかららしい。そういえば前を走っていた車(ダイナのルートバンという珍しい車種)も横浜ナンバーだった。

湧水群自体は徒歩で山に分け入ったところにあるようだが、ダムの数百メートル先にある尚仁沢ハートランドという施設に水汲み場があり、車で横付けして水を汲むことができる。8月に来た時にはダムと同じく閉まっていたのでどの程度賑わっているのかは未確認である。8月にこの施設へ行ったのはここもダムカード配布場所のひとつだから。どっちみちもらえなかったんだけど。なお、今回は無事管理所でもらうことができたのでそっちには行かなかった。
 

そんな自然に恵まれた場所であるが、ダム所在地の栃木県塩谷町は放射性廃棄物の最終処分場の候補地に上がっているらしく、途中のr63沿いにはたくさんの建設反対を訴える野立て看板が林立していた。数えはしないがだいたい2~300mに1本くらいは立っていたと思う。その中に『尚仁沢の名水を汚すな』と湧水に絡めたものもあったが、とりあえずここでは難しい問題ですねとしか書かない。
 

最後に(そんな人がいるかどうかは別として)この記事を見て東荒川ダムへ行こうと思った人のために繰り返し書いておく。

水曜日はダムが休み。行っても見れないので注意。

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